CGM/リブレ|はっとりクリニック知立|糖尿病・甲状腺・内科|早朝・土曜診療

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CGM/リブレ

CGM/リブレ|はっとりクリニック知立|糖尿病・甲状腺・内科|早朝・土曜診療

当院ではフリースタイルリブレ2やDexcomG7などCGMを入院せず外来で導入可能です。それぞれ保険診療で始めるにあたって様々な条件がありますので質問がある方は診察の際にお声がけください。また、初めての導入の際には当院看護師による指導に基づいて患者様の理解度に合わせて丁寧にご説明いたしますので安心して始めることができます。

以下、それぞれの特徴をお伝えします。

DexcomG7 CGMシステム

Dexcom社はリアルタイムCGM「DexcomG7CGMシステム」(以下G7)を2024年5月に発売しました。

G7は従来機のG6よりも60%小型化され(G7:24.1×27.4×4.7(mm))、センサーの中にトランスミッターが内蔵、さらにウォームアップは30分で完了します。上腕後部や腹部に装着ができ、連続10.5日間の血糖測定が可能です。装着部位、装着期間、センサーグルコース値に関わらず高い精度を実現できることが確認されています1)。

スマートデバイスのDexcomG7アプリ内で較正を記録することは可能ですが、基本的に較正は不要です。

またiPhoneを経由せずにApple Watch単独でG7と連携することが可能であるため、iPhoneが手元に無い場合もApple Watchでリアルタイムの血糖値が確認できることも大きな特徴です。

G7は以下のようなアラート機能も充実しており、患者さんの様々な生活状況に配慮されており個別でカスタマイズ可能であることが特徴です。

・緊急低値リスクアラート

グルコース濃度の測定値が急降下しており20分以内に55mg/dL以下になる可能性があることを事前に予測して知らせる

・遅延高値アラート

事前に設定したアラート値を超えて事前に設定した時間持続するまで最初のアラート発信を遅らせることができる

参照:Dexcom https://www.dexcom.com/ja-JP/dexcom-g7-cgm-system

・最長6時間消音設定可能(サイレントオール)

・アラートを全てバイブレーションに変更可能

1) Garg SK, et al.:Diabetes Technol Ther. 2022;24(6):373-380

フリースタイルリブレ・リブレ2

◎isCGM(間歇スキャン式持続グルコースモニタリング):リブレとは

血糖値は日常生活の中で食事内容や体調の変化、運動の前後などによっても常に変化しており、糖尿病の治療において“血糖値の変動”を観察することはとても重要なことです。

内服治療のみの患者様においては、受診時の採血で測定する血糖値や過去1-2カ月の平均血糖値を表すHbA1c、尿検査などを基に薬物療法の調整を行います。しかし、インスリン治療を行っている方では日常生活の中での血糖値の変動を確認することでより安全な血糖管理を行うことができます。

従来の血糖測定は、指先に穿刺して少量の血液を採取し、専用の測定器を用いて血糖値を測定するというものでした。そのため測定の度に針を刺すことが必要であり、また測定時点での血糖値のみを記録上で点でしかみることができませんでした。しかし、2017年1月にアボットジャパンよりフリースタイルリブレ1(リブレ)が発売されたことで容易に血糖値の変動を確認することができるようになりました。(保険適用は2017年9月1日)

リブレは、上腕に500円玉程度の持続血糖測定用のセンサーを取り付け、専用のリーダーで読み取ることで血糖値の変動を確認します。(図➀)従来のように指先に針を穿刺しないため個人の負担が少なく、血糖値の変動を点ではなく線で確認することができます。(図②)そのため、食後の高血糖や夜間の低血糖などに早急に気づくことできます。また、センサーは1個につき較正不要で14日間使用可能であり、保険適用で月に2個まで医療機関からのお渡しが可能です。

<リブレで測定する間質液とは>

リブレは、間質液中のグルコース濃度を測定します。間質液とは細胞と細胞の間の空間を満たす液のことであり、血管からの血糖値は細胞に取り込まれる際に間質液を通ります。血糖値と間質液中のグルコース濃度の間には高い相関関係があるため、リブレで測定する間質液中のグルコース値は血糖値の信頼できる指標とすることができます。

ただし、リブレの個体差や使用頻度による精度低下が報告されているため、自覚症状のないリブレ上の低血糖や異常値が生じた際には、従来のように指先での血糖測定が必要となります。

 

◎リブレの特徴 

・小さいサイズ(厚さ5mm、直径35mm)

センサーは小型で薄く、目立ちにくく、上腕後部に装着したまま服を着ることができます。

・最長14日間の装着

最長14日間の装着期間中、グルコース値を毎分測定し、15分ごとに保存します。グラフは過去8時間のグルコースデータを表示します。また、センサーは使い捨てのためクリーニングや消毒は不要です。

・指先穿刺によるキャリブレーション不要

工場出荷時にキャリブレーション実施済み、痛みを伴う指先穿刺によるキャリブレーションは不要です。

・耐水性

入浴中、シャワー中、水泳中、運動中も装着することができます。ただし大量の発汗はかぶれや取れやすさの原因となります。

 

<リブレリーダーの表示内容>

・現在のグルコース値

・グルコース値トレンド矢印の方向

・グルコースグラフ

・メモの追加

センサーにリーダーでスキャン時に現在のグルコース値が表示されます。また、グルコース値の右横には今後のグルコース値がどういう変動を起こすのかを予測した矢印が表示されます。

食事、インスリン使用、運動、またその他イベントを記録することができます。メモ機能を使用することで自身のグルコース値の変動に関する特徴や特性を見つける手がかりになるため積極的な使用を推奨しています。

◎リブレ2

2023年12月よりフリースタイルリブレ2が発売されました。アボットジャパンより今年度(2025年3月)をもってリブレ1の製造終了が発表されたことから当院では年内を目途にリブレ2への移行を推奨しています。

リブレ2では、リーダーの代わりにスマートフォンでのスキャンが可能になりました。リブレ2でもリブレ1と同様にリーダーを使用することは可能ですが、リーダー使用時とスマートフォン利用時では使用できる機能が異なるため以下ではスマートフォンを使用した場合のみでの機能をリブレ2として示しています。

また、リーダーとスマートフォンの併用も可能ですが、その際にはセンサー取り付け後に先にリーダーでスキャンしその後スマートフォンでのスキャンが必要となります。

※リブレ2ではスマートフォンアプリ「FreeStyleリブレLink」を使用しますのでまずはアプリのダウンロードをお願いします。

※対応している機種によってはスマートフォンが使用できない可能性があります。

★リブレ2での新機能★

➀1分ごとのリアルタイムグルコース機能

②アラート機能の搭載

 

➀1分ごとのリアルタイムグルコース機能

リブレ2ではBluetooth機能を使用することで、スキャン不要で1分ごとでのグルコース値がお手持ちのスマートフォンに送信されます。そのため日常生活の中でスキャンを忘れてしまう方や仕事中や学校などでスキャンが困難な方には血糖値の変動を簡単に知ることができます。また、リーダーを持ち歩かなくて良いため荷物が減ることも大きな利点だと思います。ただしスマートフォンのバックグラウンド上にアプリが残っている際にのみスマートフォンにデータが送信されますのでご注意ください。

※リーダーとアプリを併用している際にはこの機能は使用できません

 

②アラート機能の搭載

アラート機能が追加になったことで食後高血糖や夜間の低血糖にすぐに気づくことができるようになります。アラートのオン/オフや設定値はアプリ上で行いますが、音量や通知表示などはスマートフォンの設定と連携されます。

・低グルコースアラート:60-100mg/dlの範囲内で設定可能

・高グルコース値アラート:120-400mg/dlの範囲で設定可能

・受信圏外アラート:センサーがアプリと20分間リアルタイムに通信していない際に通知されます

 

<FreeStyleリブレLink・リブレView・リブレlink UP>

患者様自身が使用するFreeStyleリブレLink以外に患者様のグルコース値を家族や大切な人がリアルタイムに確認することができる“リブレlink UPアプリ”を使用して離れていても糖尿病管理をサポートしてもらうことが可能です。また、患者様が使用しているFreeStyleリブレLinkと医療機関が使用するリブレViewを連携することで自動的にリブレViewにデータが転送されるようになっています。そのため緊急時には来院なしでも医療機関でリブレデータを確認することができます。

※リブレリーダー使用者では毎回医療機関でのデータアップロードが必要となります。

デジタルヘルスツールを用いてより良い糖尿病管理をサポートすることが可能です!