睡眠時無呼吸症候群|はっとりクリニック知立|糖尿病・甲状腺・内科|早朝・土曜診療

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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群|はっとりクリニック知立|糖尿病・甲状腺・内科|早朝・土曜診療

  • 寝ている間に何度も目が覚める
  • 何度もトイレに行きたくなる
  • いびきがひどいと指摘される
  • 起きたときの頭痛や倦怠感がある
  • 日中に強い眠気がある、居眠りをしてしまう
  • 集中力が続かない

これらの症状に心当たりのある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群とは、文字通り寝ている間に呼吸がとまる、または呼吸が浅く・弱くなることで日常生活に支障をきたす病気です。

睡眠時無呼吸症候群の原因で最も多いのが、空気の通り道が睡眠中に塞がるまたは部分的に狭くなることでおこる閉塞性睡眠時無呼吸(OSAS)です。無呼吸の時間が長いほど、体内に入ってくる酸素量が低下し、日中の眠気の増加や身体に悪影響をおよぼします。

どんな人が睡眠時無呼吸症候群なりやすい?

アメリカでの睡眠時無呼吸症候群のほとんどは肥満者ですが、日本では肥満者に加えて実は痩せている方にも発症する病気です。それは以下に示すような顔つきや首周りの形態的な特徴が関係します。

舌が大きい、大きな扁桃(扁桃腺肥大)、肥満による首周りの脂肪の沈着、

首が太くて短い、顎が小さい、下顎の後退、歯並びが悪い

男性では特に働き盛りの中年年代での発症率が高い傾向1)にあります。20代と比較して仕事中心の生活になることで、食事量の増加や運動習慣の低下により体型が大きく変わります。また、女性と比較して男性は首周りに脂肪がつきやすい特徴があり、脂肪による気道の閉塞を招くことで無呼吸を引き起こしやすくなります。

一方女性では、更年期以降の高年齢層での発症率が高い傾向2)にあります。更年期以降では女性ホルモンのバランスが乱れることで、基礎代謝がおち体重が増加します。また、エストロゲンというホルモンが減少することで気道の閉塞を招きやすくなります。睡眠時無呼吸症候群による体調不良は更年期障害と間違われることがあるため、注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病の関係性について

睡眠時無呼吸症候群は多くの病と密接に関係しており、一般の人と比較して高血圧が約2倍、狭心症が約3倍、脳血管疾患を持っている人が約4倍と言われています。また、睡眠時無呼吸症候群の方の中には糖尿病のある方が約40%という報告があります。3)

以上から、睡眠時無呼吸症候群を改善することでこれらの疾患の予防や改善が期待できる可能性があります。

どんな治療法があるの?

日常生活では、適正体重を維持することが大切です。特に肥満の改善は大きな効果があるため、食事や運動療法などの生活習慣を整えることから始めてみましょう。また、過度なアルコールの摂取は睡眠の質を低下されるため、節酒を心がけましょう。

重度の睡眠時無呼吸を認める場合にはCPAP(シーパップ)療法の適応があります。CPAP療法とは、空気を送る機械と顔に適合するマスクを用いて寝ている間に気道が塞がるのを防ぎ、睡眠時も呼吸が維持されるように促す治療法です。

CPAP療法を継続する場合には通常毎月1回の受診が必要ですが、当院ではオンライン診療を組み合わせることで通院は3ヶ月に1回で済むよう患者様が治療を続けやすいよう工夫しています。(条件あり)

1)【ビジネスパーソンにおける潜在的睡眠時無呼吸症候群に関する調査研究】慶應義塾大学医学部呼吸器内科
https://www.daiwa-grp.jp/dsh/results/39/pdf/11.pdf

2)【睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診察ガイドライン2020】https://www.jrs.or.jp/publication/file/guidelines_sas2020.pdf

3)【監修 太田保世 睡眠時無呼吸症候群とは? 株式会社 世界文化社 2003.8.20 p31