骨粗鬆症
骨粗鬆症
骨粗鬆症は骨の量・強度が減って骨が弱くなり、骨折のリスクが高くなる症状です。骨がもろくなると、尻もちをつく・つまずいて手や肘をつく・くしゃみをするなど、通常では骨が折れるはずのないほどのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。
骨粗鬆症の患者数の約8割は女性ですが1)、その理由として、骨密度がエストロゲンという女性ホルモンの影響を大きく受けるからだと言われています。古い骨の分解(骨吸収)を抑制する役割であるエストロゲンの分泌量が閉経によって急減し骨密度が低くなるため骨粗鬆症のリスクが高くなります2)。
また80歳以上の女性における骨粗鬆症の有病率は2人に1人と非常に高値です3)。ご高齢の方は寝たきりとなる傾向があるため注意が必要です。
骨粗鬆症により骨折しやすい部位は背骨(脊椎椎体)・太ももの付け根の骨(大腿骨頸部)・手首の骨(橈骨)などです4)。
特に背骨の骨折は気付きにくいのですが以下の症状に一つでも当てはまれば骨粗鬆症の可能性が高いと言われています。5)。
・背中や腰が曲がってきた ・以前より身長が縮んだ ・腰や背中が痛む
骨密度の主な画像検査方法として「DEXA法」「MD法」「超音波法」がありますが、当院では最も信頼性の高い「DEXA法」での測定を行います。1回の検査で腰椎と大腿骨の骨密度を連続的に計測し、骨粗鬆症の早期診断に役立てます。検査は15分ほどで終了し、費用は3割負担の方で約1200円です。
画像検査で骨粗鬆症と診断された場合には、骨密度の程度や今後の骨折リスクにより一人ひとりに合ったオーダーメイドの薬物治療を提案します。
骨粗鬆症が気になる方はお気軽にお声がけください。
1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版:p.4,ライフサイエンス出版,2015
http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf
2)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版:p.8,ライフサイエンス出版,2015
http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf
3)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版:p.4,ライフサイエンス出版,2015
http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf
4)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版:p.20,ライフサイエンス出版,2015
http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf
5)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版:p.25,ライフサイエンス出版,2015